海岸から海面を見た時、何も変化がなく、どこがポイントなのかわからないと言う人がいます。
しかし、海面をよく見てみると、境目のような部分があることに気づくはずです。
これが潮目と呼ばれる部分です。
海には潮の流れがあります。
この潮の流れは、一定方向ではなく、実に複雑な動きをしています。
防波堤などに当たった部分や、風などによっても、潮の流れは変化します。
そして、潮の流れがぶつかった部分に潮目ができるのです。
暖流と寒流がぶつかるような場所には、もっとハッキリした潮目が存在します。
しかし、このような場所は、船に乗って行かない限り、目にすることはありません。
潮目が、何故、ポイントかと言うと、プランクトンが集まるからです。
海水中のプランクトンは、潮の流れに任せて、漂っています。
風に流され、潮に流され、ふわふわと漂うプランクトンは、小魚のエサです。
当然、プランクトンが貯まる部分には、小魚も集まってきます。
そして、小魚を狙う大物も、そこに集まってくるという訳です。
ですから、何も変化がないように感じた海面も、潮目と言うハッキリとしたポイントが存在するのです。
ただ、この潮目は、なかなかキャストしても届くような位置に来てくれないことがあります。
そんな時も、諦める必要はありません。
潮目は、秒刻み、分刻みで変化しています。
さっきまで、届かなかった潮目も、数分後には目の前に来ている場合もあるのです。
逆に、さっきまで届いていた潮目も、数分後には届かなくなることもあります。
夜釣りになると、潮目が見えなくなってしまいます。
この場合は、常夜灯周りなど、別のポイントが存在するので、そこを狙うようにすればイイでしょう。